アンチエイジングに作用するといわれる漢方に、黄連解毒湯も含まれます。黄連解毒湯の構成生薬は下記の4種類で、いずれも熱や炎症をしずめる寒性の生薬です。
黄ごん(おうごん)シソ科のコガネバナの根で、皮をむいて使います。新根で栄養がたっぷり含まれた「子ゴン」、根の先端部の「尖ゴン」、老根の木部の一部が腐朽した「宿ゴン」、破砕され片状となった「片ゴン」などに分けられます。フラボノイドやステロール、アミノ酸を豊富に含み、消炎、解熱薬として、黄疸、呼吸器感染症、胃炎、腸炎などにも使用します。
山梔子(さんしし)アカネ科のクチナシの果実で、深い赤色をした実。日本でクコの実と呼ばれているものです。長い形の実は水梔子と呼んで区別します。精神不安や充血、吐血、血尿、下血、黄疸などを伴う疾病に用い、消炎、止血、解熱、鎮痛の効果があります。
黄連(おうれん)キンポウゲ科のオウレン。根と茎を使用します。消炎性苦味健胃、鎮静薬として、精神不安、吐下、腹痛、出血などの症状をやわらげます。
黄柏(おうばく)ミカン科のキハダ。樹皮を取り除き、すぐ内側部分を使用。苦い味で粘液性があります。消炎性収れん剤として、下半身の炎症や充血、黄疸、下痢などの症状に用います。
漢方薬としての効果は、不眠症、鼻出血、神経症、二日酔い、胃炎、更年期障害、血の道症、口内炎、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、高血圧症、脳血管障害後遺症、めまい、動悸、のぼせ、顔面紅潮、不安、イライラなど多方面に効果をもたらします。
皮膚が炎症を起こした場合や赤くはれている場合に鎮静作用があり、皮膚の疾患には黄連解毒湯、と言われるぐらいよく使用されます。皮膚疾患は免疫のバランスが崩れることで起こるので、まずはその原因をつきとめ、バランスを整えるところから身体全体を改善してゆきます。