桂枝茯苓丸を構成する生薬には以下のものがあります。
桂皮(けいひ)クスノキ科の植物の樹皮。表皮の一部を除く場合もあります。いわゆるシナモンです。芳香健胃薬として、他の薬と配合してよく使われています。風邪のときに摂取することでもよく知られています。漢方では、発汗、解熱、鎮痛の症状の緩和のために使われます。
桃仁(とうにん)バラ科のモモの種子。山桃を使用することもあります。消炎作用があり、下腹部の満痛、腹部の血液の停滞、月経不順、打撲によるうっ血の疼痛、血行不順による関節痛などに使用します。
芍薬(しゃくやく)植物のシャクヤクの根の外皮を取り除いて乾燥させたもので、血液の不足を補い、痛みや痙攣を和らげる査証があります。最近では、エストロゲンの分泌を促進する作用も分かっています。
茯苓(ぶくりょう)マツホドというきのこの菌を乾燥させたもので、胃腸の働きをよくし、食欲不振や消化不良を改善します。精神を安定させる作用や保湿効果も高いので、中国では、美白の妙薬としても使われています。
牡丹皮(ぼたんぴ)ボタンの根の皮を乾燥させたもので、血行を促進し、月経痛や頭痛、腰痛を和らげます。また、ほてりを鎮め、熱を下げる作用もあります。シャクヤク、ボタン、ゆりはいずれも婦人病の生薬として使われます。
漢方の処方では、月経障害(月経困難症、月経痛、月経不順)、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こりなど)、打撲傷、冷え症、しもやけ、しみ、肩こり、めまい、頭重、痔、じんましんなどに利用します。
当帰芍薬散と並んで不妊治療によく用いられ、女性の体の機能改善やホルモンバランスの崩れ、減少などを正常に戻す働きをします。
漢方薬の使用のしかたについての考え方は、わかりにくい部分が多いと思います。私たちは西洋医療に慣れているので、どこかが悪いと感じたら、ともかくその部分を治す、改善させることが、回復だと思ってしまいます。
そういった考え方に対して漢方では、ある一部分に不具合が起きたとき、まずその根本の原因を考え、その人の体質…男性か女性か、大人か子どもか、また太っているか痩せているか、他に身体に疾患があるかどうかなど、体全体のバランスを取りながら 悪い部分を治し、身体全体を健康な状態に導く治療を行うのです。
エイジングも、やはり身体の機能低下から起こることには変わりありません。機能全体を向上させることによって、トラブルを解消するだけでなく、健康な体を手に入れて、美しいお肌を取り戻したいですね。